施⼯図作成、内装⼯法開発
⽇常的にはナイスタッド物件をはじめとする内装⼯事の施⼯図をCADで作成する仕事ですが、
内装⼯法の技術開発や教育、特許申請なども担当いたします。
当社は『ナイスタッド』と名付けた耐⽕遮⾳間仕切壁の特許⼯法を持っています。ナイスタッドは全国の著名ホテルや⾼層マンションなど、5000物件以上で採⽤され、業界でも⾼い評価を得ている当社のロングセラー商品です。技術職はこのナイスタッドの改良や施⼯品質の均⼀化のための教育、その他の新⼯法の開発などを担当していますが、⽇常的にはAuto CADを⽤いての内装関係の施⼯図作成がメインの仕事です。
建築設計図⾯には、平⾯図、⽴⾯図、断⾯図などいくつもの種類がありますが、施⼯図というのは建築を勉強された⼈でもあまり馴染みがないかもしれません。
施⼯図は⽂字通り施⼯するための図⾯で、現場の職⼈さんが施⼯図通りに現場を作っていきます。
施⼯図はCADを⽤いて作成しますが、当社が使っているのはAuto CADです。クライアントから設計詳細図や平⾯図をいただき、それを基礎に施⼯図を作ります。といっても、単に図⾯を描くわけではありません。
建物にはそれぞれコンセプトが決まっています。それに基づき、どの仕様がいいか、どんな⼤きさの部材が必要か、値段はどのくらいまで⼤丈夫か等々、営業や現場とやり取りしながら決めていかねばなりません。コストを管理し、現場のスケジュールとの調整をしつつ建築物を仕上げていく。もちろん1ミリでも⼨法を間違えると⼤変なことになります。建物の納まりがつかず作り直しといった事態となれば、クライアントに迷惑をかけるだけでなく会社にも損害を与えてしまいます。⾃分が作る施⼯図ひとつで、その現場で多くの⼈が携わってようやく挙げた利益が⾶んでしまいます。
技術職は、⾮常に責任の重い仕事と⾔えます。
技術職は現在、⼤阪本社で2名、東京⽀店で3名が担当しています。
会社の雰囲気はいたって穏やかで働きやすい職場です。技術部のモットーは、仕事は厳しく、オフは楽しく、けじめを持った仕事のスタイルを⼼がけています。
⼀番嬉しいのは、ノークレームで現場が仕上がり、「現場の段取りを考えた良い施⼯図のおかげで、順調に施⼯できた」とクライアントや職⼈さんから感謝された時です。逆に、⾃分が⾃信をもって描いた施⼯図でも、何度も⼿直しの指⽰を受けることがあり、うまく描けた図⾯がいい図⾯であるとも⾔えないのですが…。
それとひとつ付け加えれば、内装の施⼯図が描ける⼈は⾮常に少ないため、実は「市場価値がある」ということです。もともと需要が少ないため引っ張りだこというわけではありませんが、施⼯図を描く技術があれば、まず⾷い逸れはないと思います。
クライアントと営業マンと職⼈さん、それぞれ違ったニーズを持っています。そこをうまく調整して、「三⽅(さんぽう)よし」の施⼯図を作るのはなかなかの⾄難です。特に⼯期に余裕がなかったり、利益が厳しい現場などはお互いの利害がぶつかることもよくあります。この仕事の厳しさは、図⾯を描く難しさというより、それら利害関係者の調整にあるのではないかと思います。
Auto CADを実務で使った経験のある⼈がベストですが、操作ができるというレベルでもかまいません。⼊社後にしっかり勉強してもらいます。
それよりも、クライアントとの打合せを重ね施⼯図を作成していきますので、⼈と話すのが好き、というほうが重要です。CADと向かい合って図⾯を描くのは好きだけど、⼈と交わるのは苦⼿といった⼈には向かない職場です。
あとは、技術部としての開発の仕事に興味のある⼈ですね。
当社が耐⽕遮⾳間仕切り壁⼯法で特許を持っていることからわかるように、技術部は「耐⽕」「遮⾳」に対してプロになってもらわねばなりません。
勉強好きで不断の向上⼼を持ち、新しいことにチャレンジする気概のある⼈、そして何よりも「素直な⼈」です。
―仕事紹介は、制作スタッフが各部の社員にインタビューしてまとめたものです。-